PICK UP ARTIST ロックバンド HERE

「毎日、生まれ変われ」ポジティブモード全開になったHEREの快進撃がはじまった

 

クラウドファンディングをきっかけに生まれたシングル『LET  ’S GO CRAZY』。ポジティブなメッセージソングとなった背景にはバンドの好調ぶりがあった。大成功を収めた恵比寿リキッドルームでのワンマンライブ、私立恵比寿中学への楽曲提供、ギター武田将幸がロックバンド9mm Parabellum Bullletへのサポート参加など。今回はボーカル尾形回帰に今のHEREを語ってもらおう。

 

――『LET’S GO CRAZY』はクラウドファンディングから生まれたと聞きましたが?

そうなんです !  去年、PV制作資金を募るクラウドファンディングを行ったんですが、予想を遥かに上回る260万円以上もの金額が集まったことをキッカケに、今回のシングル発売に至りました。ちなみに2月9日に行ったリキッドルームでのフリーワンマンライブもクラウドファンディングがキッカケで開催しました。

――PV制作のためのクラウドファンディングが、ライブやCDになるなんて素晴らしいですね。それにしてもワンコインというのは還元しすぎじゃないですか?

還元しすぎましたね(笑)。ぶっちゃけ赤字です !
ただ、現在の音楽シーンで活動していくための新たな可能性は感じました。音楽制作は先行投資が基本なので、資本を持っているレコード会社などに予算を頼るという現状の業界の仕組みから脱却できるかなと。HEREはずっと特定のレコード会社や事務所に所属せずに活動しているので、なおのこと可能性を感じました。僕はそれを“ロック先行投資”と呼んでいます。

――『LET’S GO CRAZY』はこれまでのHEREの楽曲のなかでもかなりポップです。尾形さんのなかで心境の変化があったのでしょうか?

前作の『ハッスル』あたりからHEREがやりたいことがより明確になってきました。やはりハイテンションなロックで、聴いてくれる人に生きるパワーを与えたいなと。私立恵比寿中学への楽曲提供で、自信を持つことができたというのも大きいです。

――客観的にバンドを見れたことが今のモードにつながっているんですね。

それと僕たちの前身バンドであるインビシブルマンズデスベッドの復活は大きかったかもしれません。ネガティブな要素は全てデスベッドに押し付けてやろうと(笑)。その分、HEREが何の後ろめたさもなく、思う存分ポップに振り切れたなと。以前はやはりインビシブルマンズデスベッドの影は拭えなかったので。

――「おはようございます」という歌詞が印象的です。歌詞でこだわったところは?

めずらしく歌詞はスルッと出てきました。自分では少し安直かなと思う表現もあったんですが、自然に出てきた言葉を優先しました。そのせいかいつもより力が抜けてる感じが気に入っています。

――アレンジも華やかで楽しい作品ですね。
アレンジはギターの武田がやったんですが、いつもゴテッとしてしまうので極力、軽快にしてほしいとオーダーしました。そうしたら勝手にシャッフルビートになってました(笑)。使っている楽器は多いんですが、レコーディングではあえて音を入れ過ぎないようにしました。いつもサビでボーカルをダブルにして重ねたりするんですが、今回はほとんどシングルです。

――カップリングの『ギラギラBODY&SOUL』はこれまた季節感度外視の夏チューンです。

もともと夏前くらいにCDを出したいとは思っていたんですが、クラウドファンディングでレコーディング資金が集まったので、急遽リキッドワンマン直後に発売しようってことになり……関係者各位にはご迷惑をおかけしました。恐ろしく季節外れですよね…(笑)。

――ファンの方には早く覚えて貰って、夏のライブで盛り上がってというメッセージがあったのかなと

そのとおりです ! いまのうちにライブで育てて、夏にはキラーチューンになってるようにしたいですね。

――リキッドルームは相当盛り上がっていましたが、今回のツアーはどんなツアーになりそうですか?

リキッドルームでの盛り上がりはすごかったですからね。その熱量をツアーで各地に持っていきたいです。大阪、名古屋でのワンマン、そしてツアーファイナルは代官山UNITが決まっています。ツアーファイナルのUNITはサポートメンバーとして、キーボードにハジメタル、ダンサーにIN-pishを迎えたHERE完全体で臨みます。8人編成のHEREもかなり仕上がってきたので非常に楽しみです。みなさんにはぜひ、生のHEREの迫力を体感してほしいです。ライブハウスで必ずお会いしましょう !

 

I N F O R M A T I O N

LET’S GO CRAZY/HERE

1,000枚限定ワンコインシングル
HERE-008 / ¥500(税別)
NOW ON SALE

Website:http://here-web.com/

 

インビシブルマンズデスベッド

屈辱/インビシブルマンズデスベッド

11年8ヶ月ぶりの発売となるアルバム
IMDB-001 /¥3,000(税別)
NOW ON SALE

Website:http://deathbed.info/

 

PROFILE

HERE(ヒアー)│  L→R 三橋隼人(Guitar)、尾形回帰(Vocal)、宮野大介(Drums)、武田将幸(Guitar)。2006年に前身バンドであるインビシブルマンズデスベッドが解散し、2008年 よりHERE活動開始。これまでに3枚のアルバムを発売。今年2月にはリキッドルームでのワンマンライブを開催した。