the GazettE ライブステージの舞台裏に迫る!

十五周年記念公演 大日本異端芸者「暴動区 愚鈍の桜」

今年で結成15年めを迎えるthe GazettEが今年3月、国立代々木競技場第一体育館にて15周年記念ライブを行った。今回のライブで彼らが掲げたのが、初期のコンセプトである “大日本異端芸者”。原点に立ち戻ったthe GazettE が、今回のライブにどんな想いを込めていたのか、メンバー戒(Dr.)のコメントとともに、およそ1万3,000人の観客を魅了したステージセットの裏側に迫る。

ステージ上でもっとも目を見張るのがステージに掲げられた垂れ幕。いちばん大きなものでは高さ12.4mを誇る。手前と奥で大きさの違いを出すことで、ステージに変化をもたらしている。
横幅およそ15mにも及ぶ、黒地の垂れ幕。メンバーの衣装や幕、花びらなどの動き物が映えるように、ステージは極力黒一色で統一。照明などでアクセントをつけている。
メンバー自身も印象に残っているという、会場一面に舞った桜は、客席全体に70m以上のトラスを吊り込み施工している。
今回のライブでステージセットの設営にかかった時間は、およそ15時間。入念な打ち合わせを経て、製作されている。
天井に吊り上げられたムービングトラスは、本番中の動きに特にこだわり、舞台監督をはじめ照明チームやステージデザイナーが綿密に話し合った。
今回のライブでは “原点” に立ち戻ることに重きを置いたため、会場内では結成当時に主流ではなかったLED照明の使用を最小限に控えている。

Member’s Voice

「もっともこだわった演出は、オープニングですね」the GazettE 戒(Dr.)

「今回のLIVEコンセプトが『大日本異端芸者』ということで、和のテイストを強く出す考え方がまず最初にあり、代々木第一体育館全体の作りと見た目をいかに活かすかステージセットを考えて凱旋門にしました。ステージセットとリンクさせるために演出の部分で一番凝ったのは、やはりオープニングですね。

SEのタイミング、レーザー照明の出方、垂れ幕が上がってくるスピード、火を出すタイミング、自分達がせり上がってくるスピード、始まりからファンの高揚感に合わせて作っているので、倉庫を借りて数秒の微調整を何度も入念にやりましたね。会場に来たファンも印象に残ってると思うんですけど、ステージ上ではなく客席で降らせた桜の花びらがすごく印象に残っています。8月19日(土)に行うコニファーフォレストでのLIVEは、野外ライブらしいセットと演出で、来てくれたファンと共に熱い夏の思い出を作りたいと思います!」